ふと気づくと、床にふわっと舞う毛、洋服にびっしり付いた毛、布団にこっそり入り込んだ毛…。
「いったい毎日どれだけ掃除すればいいの?」そんな風に感じたことはありませんか?
猫の毛の掃除は、猫と暮らすうえで避けて通れない課題のひとつです。特に換毛期になると、毛の量がいつもの数倍にも増え、掃除してもすぐに元通り…なんてことも。
しかし、舞い上がった猫の毛にはダニや花粉が付着していることがあり、アレルギーや喘息の原因になるケースもあります。
さらに、愛猫自身も毛を飲み込むことで毛球症などのトラブルを引き起こす可能性があります。
このブログでは、フローリング・カーペット・布団など場所別の掃除方法、便利な掃除機のおすすめ、抜け毛の予防までをわかりやすくご紹介します。
猫との暮らしをもっと快適にするために、今日からできる毛対策を始めてみませんか?
掃除の前にやるべきこと|猫の毛が舞い上がらない基本ルール
「よし、掃除しよう!」と思っていきなり掃除機をかけていませんか?
実は、それでは猫の毛が空気中に舞い上がってしまうことがあります。特にフローリングのようなツルツルした床や、静電気が起きやすい素材では要注意です。
猫の毛掃除を効果的に進めるためには、まず掃除前の準備がとても重要です。
① 換気は“少しだけ”が正解
掃除を始める前には、軽く換気をしましょう。窓を全開にしてしまうと風で猫の毛が逆に舞ってしまうことがあるため、
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窓を少しだけ開ける
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換気扇を回す
などの「ゆるやかな空気の流れ」を作ることがポイントです。
これは、猫の毛が舞うのを防ぐための事前対策としても非常に有効です。
② 掃除は「上から下へ」が鉄則
猫の毛は非常に軽いため、ちょっとした振動でも簡単に舞い上がってしまいます。
掃除の順番を間違えると、せっかくきれいにした床にまた毛が落ちてしまう…ということに。
基本ルールは、
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棚の上やエアコン → 窓・カーテン → ソファやベッド → 最後に床
の順番で進めること。効率よく、無駄のない掃除ができます。
③ 掃除前の「整理整頓」で作業効率アップ
床に物がたくさんあると、掃除機やモップがかけづらく、毛が取りきれません。
掃除を始める前に、床や棚の上にある物は一時的に片づけておくのがおすすめです。
掃除中のストレスが減り、スムーズに掃除機をかけることができるようになります。
カーテンや衣類に付いた猫の毛をスッキリ取る方法
外出前に鏡を見てびっくり。「服に猫の毛がびっしり…!」
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
カーテンや衣類には猫の毛が静電気で吸い寄せられやすく、気づかないうちにたまってしまうことがよくあります。ここでは、日常的に使う布製品に付いた猫の毛の掃除方法と予防の工夫をご紹介します。
① 粘着ローラーは「使い分け」がポイント
粘着ローラー(コロコロ)は、衣類やカーテンに付いた猫の毛を取るのに便利なアイテムですが、場所によって使うタイプを変えることが大切です。
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衣類には、粘着力が弱めの衣類専用ローラーを使用
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カーペットなどには、粘着力が強いタイプを使い分け
カーテンの場合は、閉じた状態で織り目に沿ってやさしくコロコロを転がしましょう。
布地を引っ張ったり、強くこすったりすると傷める可能性があるため、優しく丁寧に。
② 洗濯前の「ひと手間」で毛残りを防止
衣類についた猫の毛をそのまま洗濯すると、毛が他の服にも付着したり、洗濯機のフィルターが詰まったりすることがあります。その前に以下の対策を行いましょう:
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洗濯前に粘着ローラーで軽く毛を取る
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ペット毛専用の洗濯ボールやネットを使う
これだけで、洗濯後の毛残りが大幅に減らせます。
③ 衣類の保管方法にも工夫を
クローゼットに毛が入り込むのを防ぐためには、以下のような習慣を取り入れると効果的です:
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着ていない服はジッパーバッグやカバーに入れて保管
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脱いだ服はそのまま椅子や床に置かず、すぐに収納
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静電気防止スプレーで毛の付着を防ぐ
毛だらけの布団・ソファ・クッションの掃除する方
① 布団・毛布は「こまめな洗濯+カバーの活用」で予防
布団や毛布には、カバーやシーツをかけて定期的に洗濯するのが基本です。直接布団本体に毛がつくのを防げるだけでなく、アレルゲン対策にもなります。
洗濯前にはコロコロや粘着ローラーで表面の毛を軽く取り除くと、洗濯機のフィルター詰まりも防げて一石二鳥です。
② ソファは「隙間」と「側面」にも注目
ソファの掃除では、つい表面だけを掃除してしまいがちですが、毛がたまりやすいのはクッションの隙間や側面です。
以下のステップでしっかり掃除しましょう:
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クッションを外して、外側・裏側・隙間をチェック
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粘着ローラーやハンディ掃除機で毛を除去
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クッションはベランダでパンパンと叩いてホコリも落とす
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ソファ本体も掃除機で仕上げ
布製のソファにはスポンジで織り目に沿ってこするのも効果的です。
③ クッション・座布団は「洗える素材」を選ぶのがコツ
クッションや座布団も、できればカバーが取り外せて洗えるものを使うのがベストです。コロコロで軽く掃除したあと、定期的に丸洗いすることで、毛やホコリの蓄積を防げます。
フローリング掃除のコツ
フローリングの上に落ちた猫の毛の掃除は、一見簡単そうに見えて意外と厄介です。
というのも、フローリングは表面がツルツルしているぶん、猫の毛が滑って広がりやすく、静電気によって舞い上がりやすいという特徴があるからです。
でも、ちょっとした工夫を取り入れることで、掃除の効率はぐんとアップします。
① 霧吹きで静電気と舞い上がりを防止
いきなり掃除機をかけてしまうと、排気の風で毛が舞ってしまう原因になります。そこでおすすめなのが、掃除前に霧吹きで床全体をうっすら湿らせる方法です。
水分を含んだ毛は重くなり、舞い上がりにくくなるため、猫の毛が舞うのを防ぐ対策としてとても効果的です。床が少し湿ってきたら、濡れた雑巾で軽く拭き取り、最後に掃除機を使うとより効率的です。
② ドライタイプのフローリングワイパーが便利
静電気の力で毛やホコリをキャッチできるドライシートタイプのフローリングワイパーは、日常使いにぴったり。音が静かなので、掃除機が苦手な猫がいる家庭でも安心して使えます。
また、シートは使い捨てなので、細かい毛やホコリをしっかり取り除けるのも嬉しいポイントです。
③ 掃除機を使うなら「ペットにやさしい」モデルを選ぶ
フローリングに落ちた猫の毛を掃除機で取り除く場合は、「排気が強くないタイプ」「静音設計」のモデルを選ぶのがベストです。また、毛が絡みにくいブラシ構造や、吸引力を自動で調整する機能があると、毛の取り残しが少なくなります。
とくに最近注目されているのが「Narwal Freo Z10」。このモデルは、毛が絡みにくいローラーブラシと自動でほぐれるサイドブラシを採用しており、毛が多い猫ちゃんのいる家庭でも快適に使える点が特徴です。
かわいい愛猫のためにも、ストレスの少ない掃除環境を整えてあげましょう。
カーペット・ラグで猫の毛をラクに取るテクニック
ふわふわとしたカーペットやラグは、猫にとってくつろぎの場所。でもそのぶん、猫の毛が繊維の奥に入り込みやすく、掃除がとても大変な場所でもあります。
ここでは、「猫の毛 カーペット」に困っている方必見の、ラクに掃除するテクニックをご紹介します。
① ゴム手袋で毛を集める裏ワザ
まず試してみてほしいのが、ゴム手袋をはめてカーペットの表面をなでる方法です。ゴムの摩擦によって毛がしっかり絡みつき、簡単にかき集めることができます。
毛がまとまったら、掃除機で吸い取れば完了。手軽なのに驚くほどスッキリしますよ。
② スポンジで繊維に沿ってこする
キッチン用のスポンジも意外と使えます。繊維の流れに沿ってやさしくこすることで、毛が引っかかって持ち上がり、目に見えて取れていきます。
ただし、強くこすりすぎると素材を傷める可能性があるため、力加減には注意しましょう。
③ 粘着ローラー+掃除機のW使いで完璧仕上げ
広い範囲には掃除機、細かい部分には粘着ローラーというように、使い分けるのがポイントです。
カーペット用の粘着ローラーは粘着力が強く、奥に入り込んだ毛までしっかりキャッチできます。また、仕上げにペット対応掃除機を使えば、毛の残りもぐっと減らせます。
見落としがちな細かい場所で猫の毛を掃除する対策
① 畳の猫の毛掃除は「目に沿って」が基本
畳の表面には凹凸があるため、猫の毛が奥に入り込みやすいです。
掃除機をかけるときは、畳の目に沿って一方向にゆっくりとかけるのがポイント。毛をしっかり吸い込むことができ、畳の繊維も傷めにくくなります。
また、畳の縁や四隅には特に毛がたまりやすいため、ノズル付きの掃除機やハンディ掃除機での仕上げも忘れずに。
② サッシや窓まわりは「ブラシ+吸引」で完璧に
窓のサッシの溝は、猫の毛やほこりが溜まりやすい場所の代表格です。
ここには、小さなブラシ(歯ブラシや隙間ブラシ)を使って毛をかき出してから、掃除機で吸い取るのが効果的です。
フローリングと違って見えにくい部分だからこそ、週に1回程度は、定期的に掃除するよう心がけましょう。
③ 巾木(はばき)や壁ぎわの毛は静電気対策がカギ
巾木はフローリングと壁の境目にある細長い板で、空気の流れで毛やほこりが溜まりやすい場所です。
ここには、ハンディモップや静電気でホコリを吸着するワイパーが最適。軽くなぞるだけで、驚くほどスッキリ取れます。
また、壁際に毛がたまりにくくするために、加湿器を使って静電気の発生を抑えるのも有効な対策です。
ちなみに、猫の毛対策にぴったりな掃除グッズとして、Narwalシリーズのロボット掃除機を特におすすめします。フローリングやカーペットなど、床材の種類を自動で認識し、吸引力やモップの圧力を最適に調整してくれるため、効率よく掃除ができます。
さらに、Narwal Freo Z Ultraには、巾木(はばき)まわりの掃除にも対応する機能が搭載されており、細かい部分までしっかり清掃できるのが特長です。
猫の毛が舞い上がるのを防ぐ対策
① 毎日のブラッシングで毛の落下量を減らす
もっとも基本で効果的なのが、ブラッシングの習慣化です。毛が落ちる前に取り除いてしまえば、部屋に舞う毛の量も自然と減ります。
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短毛種は週3〜4回、換毛期は毎日がおすすめ
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長毛種はできれば1日1〜2回
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首の後ろから背中、お腹、しっぽの順に優しくブラッシング
静電気防止効果のあるラバーブラシやスリッカーブラシを使うと、毛の飛散も抑えられます。
② 空気清浄機で舞い上がった毛をキャッチ
猫の毛はとても軽いため、人の動きや暖房の風で簡単に空中に舞い上がります。そのため、空気清浄機を設置して空気中に漂う毛を吸い取るのも有効な方法です。
HEPAフィルター付きのモデルであれば、毛だけでなく花粉やハウスダストなども除去でき、アレルギー対策にもつながります。
③ 加湿器&静電気対策で毛の付着を防ぐ
部屋が乾燥していると、静電気が発生しやすくなり、毛が壁や家具、衣類にくっつきやすくなります。加湿器を使って適度な湿度(40〜60%)を保つことで、毛の舞い上がりや静電気による付着を軽減できます。
また、布製ソファやカーテンには、静電気防止スプレーを使うのも効果的です。
猫の毛が増えるのはなぜ?抜け毛がひどくなる4つの理由
「毎日掃除してるのに、どうしてこんなに毛が落ちてるの?」
そう感じたことがある方も多いでしょう。実は猫の毛が増える背景には、いくつかの明確な理由があります。以下の4つは特に見落とされがちですが、しっかり理解しておくと掃除対策にも役立ちます。
① 換毛期(春と秋)は抜け毛のピーク
猫には「換毛期」があり、春と秋に毛が生え変わるのが一般的です。特にダブルコート(アンダーコート+トップコート)を持つ猫は、冬毛・夏毛の切り替えで一気に毛が抜け落ちます。
室内飼いの場合でも、エアコンの使用によって体が季節の変化を感じにくくなり、1年中少しずつ抜けるケースもあります。
② 栄養不足による毛質の低下
猫の毛並みは食事の質と密接に関係しています。
タンパク質やビタミンA・Eが不足すると、毛が細くなったり、抜けやすくなったりすることがあります。
「最近、抜け毛が急に増えたかも…」と思ったら、フードの内容を見直してみるのもひとつの方法です。
③ 病気が隠れていることも
換毛期以外で抜け毛がひどい場合は、皮膚の病気やアレルギー、ホルモン異常などが原因になっている可能性も。
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猫ニキビ
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皮膚糸状菌症(真菌)
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疥癬(かいせん)
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アレルギー性皮膚炎 など
このような症状は、抜け毛の他にフケやかゆみ、赤みも伴う場合が多いため、注意深く観察しましょう。
④ ストレスによる過剰なグルーミング
ストレスを感じた猫は、自分の体を何度も舐めて落ち着こうとします。
この行動がエスカレートすると、**毛が抜けて地肌が見える「脱毛症」**になることも。
引っ越しや環境の変化、構ってもらえないなど、ちょっとしたことが精神的な負担になっているかもしれません。
抜け毛の量が異常に感じるときは、「ただの換毛期」と決めつけず、食事・体調・ストレス面から総合的に見直すことが大切です。
猫の毛を掃除する対策は「続けやすさ」がポイントです
猫の毛の掃除は、一度きれいにしたから終わりではなく、毎日の積み重ねが快適な暮らしにつながります。
とはいえ、完璧を目指す必要はありません。「今日はカーテンだけ」「明日はカーペットだけ」など、無理なく習慣化できる方法を見つけることが一番のコツです。
今回ご紹介した掃除アイデアやおすすめ掃除機をうまく取り入れて、猫ともっと心地よく過ごせる環境を作っていきましょう。
大切なのは、愛猫にも自分にもやさしい掃除スタイルを見つけることです。