共働き家事分担の現状|効く対策と続けるコツ

2025年8月21日
「共働き夫婦が家事分担の現状を工夫し、効く対策と続けるコツを象徴する食卓シーン」

「なんで私ばかり家事してるの?」
共働きなのに家事が偏る…そんな悩みは、多くの家庭に共通しています。時間がないだけでなく、価値観や思い込み、話し合い不足などがすれ違いの原因になっていることも。

この記事では、まず家事分担に関する実態データを紹介し、そこからうまくいかない理由を整理。続けやすい分担方法や、便利なツール・家電の活用術も具体的に解説します。最後に、ストレスをためずに続けるための考え方のコツまでまとめました。

今日から少しでも気持ちよく家事を分け合うために、ぜひ参考にしてください。

共働きの家事分担がうまくいかない理由

共働きの家事分担がうまくいかないのは、単に時間が足りないからではありません。家事をめぐるすれ違いや不満の多くは、考え方や感じ方の違いから生まれています。
たとえば、「家事は女性の仕事」という思い込みが残っていたり、そもそも分担について話す時間がなかったり。
さらに、「自分はやっているつもり」でも、相手には伝わっていないということもあります。

この章では、共働き家庭で家事がうまく分担できない4つの代表的な理由を、具体的に見ていきましょう。

役割の固定観念が根強い

「家事は女性がするもの」「男性は仕事で十分」——そんな考え方が、まだ根強く残っています。実際に、夫婦ともにフルタイムで働いていても、無意識のうちに妻側が家事を多く引き受けてしまうケースは多く見られます。

あなた自身、「やったほうが早いから」と思ってつい動いていませんか?それは、パートナーのせいではなく、長年すり込まれた“役割”のせいかもしれません。

話し合いの時間が足りない

お互いに「手伝ってほしい」「協力したい」と思っていても、話す時間がないと、そのままズルズルと不満が積もります。

仕事・育児・日常に追われ、家事分担のことをちゃんと話し合う機会は意外と少ないもの。分担のルールを決めないまま日々が過ぎると、「なんとなく妻がやる流れ」が自然になってしまいます。

時間の使い方に対する価値観の違い

「休日はゆっくりしたい」と思う人もいれば、「休みこそ家を整えたい」と感じる人もいます。この違いが、家事への温度差を生みます。

家事にかかる“見えない時間”を軽く見てしまうと、片方だけが負担を感じる結果になります。「自分はこんなに動いてるのに、なぜ気づいてくれないの?」というすれ違いの原因にもなります。

「やってるつもり」と「やってくれてない」の認識差

一番よくあるのがこれです。夫は「やってるつもり」、でも妻は「全然やってくれてない」と思っている——そんな食い違いです。

たとえば、ゴミ出しを一回やっただけで「俺も家事してる」と思う夫と、それ以外すべてをこなしている妻。感覚のズレがあると、努力も届かなくなります。

このズレを埋めるには、行動そのものではなく、「どこまでやってくれたか」「どう見えているか」をお互いに確認することが大切です。

共働き家庭が実践している家事分担の方法

「共働き夫婦が家事分担を管理するためのTo Doリストがテーブルに置かれている様子」

共働きの家事分担は、「ちゃんとやろう」と意気込んでも、日々の忙しさに押されて長続きしないことも多いものです。だからこそ、無理なく始められて、家族で続けやすい仕組みをつくることが大切です。

実際に、家事分担がうまくいっている家庭では、「見える化」「交代制」「話し合い」の3つを上手に取り入れています。それぞれの方法は、特別な準備がなくても、今日から始めることができます。

家事分担表や家事リストで役割を見える化

「自分ばかりやってる気がする」「何をやればいいのか分からない」――そんなモヤモヤは、家事を“見える化”するだけでぐっと減らせます。

たとえば、ノートに平日・土日の家事を書き出し、「料理」「食器洗い」「ゴミ出し」など項目ごとに、誰がやるかを書いてみましょう。難しく考える必要はありません。冷蔵庫に付箋で貼るだけでもOKです。

「毎週変えるのが面倒」「続くか不安」という方には、スマホのメモアプリやGoogleスプレッドシートのテンプレートもおすすめです。夫婦で共有すれば、お互いに確認しやすくなりますし、後から見直すのも簡単です。

まずは一週間だけ試してみる、という気持ちで始めると、気負わず続けやすくなります。

交代制でバランスをとる

家事を完全に半分ずつ分けるのは、共働き家庭にとって現実的ではありません。お互いの仕事時間や生活リズムが違えば、負担の感じ方も自然とズレてきます。

そこで役立つのが「交代制」の考え方です。

例えば、料理は「平日は妻、週末は夫」、掃除は「今週は夫、来週は妻」と決めてしまえば、「どっちがどれだけやったか」で揉めることが減ります。疲れているときは「今週はスキップしよう」といった柔軟さも持たせておくと、ストレスになりません。

また、通勤時間や在宅時間に差がある夫婦なら、それをベースに分担を考えるのもおすすめです。例えば、帰宅が早いほうが平日の家事を少し多めに引き受けて、週末はもう一方がしっかりサポートする、というような組み合わせです。これなら、無理なくバランスを取りやすくなります。

育児や仕事の都合で家にいる時間が偏る場合は、時間帯で分けるのも手です。「夜のお皿洗いだけ夫担当」「朝のゴミ出しは妻」など、細かく区切って交代できれば、お互いの生活リズムにも合いやすくなります。

ポイントは、完璧を目指さず、偏りを自覚して調整することです。曖昧な分担より、少しでもルールがあるだけで気持ちが楽になります。

話し合いの習慣化

「分担表を作っても、いつの間にか形だけになってしまった」
そんな経験がある人も多いのではないでしょうか?

家事をうまく続けていくには、忙しくても、疲れていても、少しだけでも話す時間を取ることが大切です。決めたルールややり方も、生活が変われば合わなくなるものです。そのまま放置してしまうと、どちらかが我慢し続けることになってしまいます。

とはいえ、かしこまって話し合うのは負担になるので、「ごはんを食べながら2~3分だけ話す」といった自然な形で十分です。「最近どう?」「これやりにくくない?」など、気になることを軽く聞くだけでも、感じているストレスを早めにキャッチできます。

さらに、夫婦のLINEグループを使って「来週はちょっと忙しいから、ゴミ出し代わってくれる?」と送るだけでも立派な話し合いです。一度決めた分担にこだわらず、お互いの負担や状況に応じて柔軟に見直すことが、長くうまくやっていくためのコツです。

共働きの家事分担に役立つおすすめツール

共働きにとって、仕事だけでも十分に大変です。だからこそ、家事そのものを「軽く」「やりやすく」することが、無理のない分担につながります。頑張ってこなすのではなく、工夫やツールでラクにする。これが、家事が続くいちばんのポイントです。

この章では、家事の役割を手軽に管理できるツールと、時間と手間を減らしてくれる時短家電の2つに分けて、実際に役立つアイテムをご紹介します。

手軽に管理するツール

「紙に書くだけ」「スマホで確認できるだけ」で使えるツールは、家事分担の第一歩としてぴったりです。今日やるべき家事を見える形にするだけで、「自分ばかりやっている気がする」といった不満を減らせます。

● ホワイトボードやマグネットシート(冷蔵庫に貼るだけ)
冷蔵庫に貼っておけば、家族全員が自然と目にします。曜日ごとの担当や、今週のタスクを見える形にしておくだけで「誰が何をするか」が一目でわかり、確認のストレスがなくなります。マグネットを動かすだけでも完了が伝わるので、子どもも参加しやすくなります。

● 紙のチェックリスト(ノートやA4用紙でOK)
最もシンプルで始めやすい方法です。家事の一覧を書き出し、週ごとにざっくり分担するだけでも十分機能します。使い捨てではなく、ラミネート加工+ホワイトボードマーカーで繰り返し使えるようにしている家庭もあります。

● Googleスプレッドシート(スマホで共有・編集可能)
スマホやPCでリアルタイムに共有できるので、離れていても確認・更新がしやすいのが特徴です。担当変更や追加もすぐできるので、予定が変わりやすい家庭にも向いています。テンプレートを使えば最初の作成も簡単です。

どのツールも「完璧」を目指す必要はありません。大事なのは、少しでも家事を意識的に“共有”すること。その第一歩として、手軽なツールの導入は非常に効果的です。

ロボット掃除機などの時短家電

「掃除のせいで休日がつぶれる」「仕事終わりに床まで手が回らない」——そんな共働き家庭こそ、時短家電の力を借りるべきです。ロボット掃除機や食洗機、電気調理鍋など、“ながら家事”を助けてくれる家電があるだけで、心にも時間にも余裕が生まれます。

床掃除が気になるなら、Narwalのロボット掃除機が特におすすめです。吸引と水拭きが自動でできて、メンテナンスも簡単。髪の毛が絡みにくい高コスパモデルもあり、床掃除に悩む時間を大きく減らせます。

「共働き家庭の家事分担を助けるロボット掃除機が床の食べこぼしを強力吸引している様子」

共働きでもストレスを溜めない家事分担の考え方

共働きで家事分担をしていても、なぜかモヤモヤが残る。
「私ばかり頑張ってる気がする」「ちゃんとやってるのに感謝されない」。
そんなストレスをなくすには、分担の方法以上に、“どう向き合うか”が大切です。

ここでは、家事をもっと気持ちよく続けるための3つの考え方をご紹介します。

100点を求めすぎないマインドセット

「完璧にやらなきゃ」と思えば思うほど、できなかったときに自分にも相手にもイライラが募ります。
でも現実は、疲れて帰ってきた日にご飯を作るのも、洗濯を畳むのも、簡単じゃありません。

たとえば、掃除機をかけ忘れていたときに「またやってない!」と怒るのではなく、「今日は疲れてたのかな」と一度受け止める
また自分が手を抜いた日も、「今日は70点。でもまあいいか」と、自分にOKを出す

理想は高くても、実際は無理しない。小さなゆるしが、家事の継続につながります。

「助け合い」ではなく「チーム」として向き合う

「手伝ってくれない」と思うと、どうしても「なんでやらないの?」という気持ちが先に出てしまいます。でも、「今日はこの家を一緒に運営している仲間なんだ」と考えてみてください。

たとえば、パートナーが料理をしている間に、自分は洗濯物を畳む。
片方が仕事で遅くなる週は、もう一人がちょっと多めに動く。
そして「じゃあ来週は交代ね」と声をかけ合う。

チームとして動けば、家事は“対立”ではなく“連携”になります
完璧に平等でなくても、「助けられてる」ではなく「一緒にやってる」と感じられるだけで、不満はぐっと減ります。

感謝とフィードバックを日常に取り入れる

家事をしても何も言われないと、「見られてない」「評価されてない」と感じてしまうのは当然のこと。

逆に、小さな一言があるだけで、気持ちは大きく変わります。

たとえば、洗濯物がいつの間にか畳まれていたら「ありがとう、助かる」。
料理の味が美味しかったら、「今日の味つけ好きかも」と一言。
ゴミ出しをしてくれたときも、玄関先で「いつもありがとね」と声をかける。

また、改善のお願いも“伝え方”がカギです。

「ちゃんと洗ってよ」ではなく、「この方法でやってくれると助かるな」と伝えれば、責められている感覚が減り、お互いに気持ちよく調整できます。

日常の中に小さなありがとうと一言の工夫があるだけで、家事がもっとポジティブなものに変わっていきます。

無理なく共働きの家事分担を続けていくために

共働きで家事を分け合うのは簡単ではありません。でも、完璧を求めず、お互いの違いを受け入れるだけで、日々は少しずつ楽になります。分担を見える化したり、無理なく交代できるルールを作るだけでも、すれ違いはぐっと減ります。

家事そのものを減らす工夫も大切です。たとえば、吸引も水拭きも自動でこなすNarwalのロボット掃除機があれば、床掃除の負担はほぼゼロに。時間と心の余裕が、もう一つ生まれます。

大切なのは、「ちゃんとやる」より「続けられる形にする」こと。今日から少しずつ、わが家らしい分担を始めてみましょう。