ほこりの掃除は毎日の悩みです。ほこりとは、布製品の繊維くずや髪の毛、花粉、砂ぼこりなどが空気中で混ざり合ってできる細かいゴミの集合体です。放っておくと、部屋の隅や家具の裏に溜まり、アレルギーや不快感の原因になります。
本記事では、まずほこりの掃除方法から、効率を高める4つのテクニック、場所ごとの対策方法、そしてほこりをためない生活習慣で、実践的なコツをまとめて解説します。
ほこり掃除の正しいやり方
ここでは、まず最初に覚えておきたい基本のほこり掃除のやり方を紹介します。掃除に必要な道具、掃除機とワイパーの使い分け、水拭きのタイミングなど、今すぐ実践できる内容ばかりです。
埃の掃除に必要な道具をそろえる
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フロアワイパー:ドライシート・ウェットシートどちらもあると便利
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ハンディモップ:棚や家具の上に使う
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掃除機:吸引力が強いものがおすすめ
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軍手や乾いた布:細かいところの拭き取りに
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マスク:吸い込むほこりを防ぐ
掃除機とワイパーを使い分ける
ほこりは軽く、空気の動きや掃除機の風で簡単に舞い上がります。いきなり掃除機をかけると、ほこりが床から浮かんでしまって逆効果になることもあります。そこで、最初にフロアワイパーで床全体をさっとなでるように拭きましょう。乾いたシートを使うことで、静電気でほこりがしっかり取れます。
その後に掃除機を使います。大きめのゴミや髪の毛などは、掃除機の吸引力でしっかり取ることができます。ワイパーと掃除機を順番に使い分けることで、効率的にきれいになります。
水拭きは最後に仕上げとして行う
掃除の最後には水拭きをしましょう。水拭きは少し手間がかかりますが、目に見えないほこりや細かな汚れを取り除くのにとても効果的です。ここでは、固くしぼった雑巾やウェットシートを使います。
注意したいのは、最初から水拭きをしないことです。床や家具にほこりが多く残っている状態で水拭きをすると、ほこりが固まりやすくなるので注意してください。ですので、ドライシート→掃除機→水拭きの順番が基本です。
ほこり掃除の効率を高める4つコツ
ほこり掃除を効率よく行うには、順番・タイミング・道具選びが大切です。掃除は「上から下へ・奥から手前」が基本。朝や帰宅直後のタイミングも効果的です。換気で空気を流し、静電気を活かした道具を使えば、よりスムーズにほこりを取ることができます。
1. 順番は「上から下へ」「奥から手前へ」
高いところや奥から始めて、低いところや手前は最後に行いましょう。理由は簡単です。上にあるほこりは落ちてくるからです。先に床をきれいにしても、あとから棚の上を拭くと、またほこりが落ちてしまいます。
奥の方から手前に向かって掃除するのも同じ理由です。効率よく、ムダなく掃除をしたいなら、この順番を守るだけでも大きく違ってきます。
2. 朝一番と帰宅直後に掃除を始める
ほこりは空気中をふわふわと漂います。人が動き回っている日中は、ほこりが舞い上がってしまい、掃除してもなかなか取りきれません。
朝一番、または帰宅してすぐのタイミングなら、ほこりは空気中から落ちて家具や床に静かに積もっている状態です。このタイミングで掃除をすれば、効率よく取り除くことができます。
3. 窓を開けて空気の流れを作る
掃除のときは、窓を開けて風の通り道を作るのがポイントです。空気の流れがあると、舞い上がったほこりを外に逃がすことができます。
窓は一つだけでなく、できれば対角線上の2か所を開けて、風が通るようにすると効果的です。ただし、外の空気が汚れている日や風が強すぎる日は、換気の時間を短くしましょう。
4. 静電気を使ってほこりをしっかりキャッチする
ほこりが家具や壁にくっつく大きな理由は「静電気」です。静電気があると、ほこりが吸い寄せられて離れにくくなります。だから、掃除のときは静電気をコントロールする素材を使うのが効果的です。
市販のドライシートや静電モップは、静電気でほこりを吸いつける仕組みになっています。こういった道具を使えば、ほこりが空中に舞いにくく、一回の掃除できちんと取りきることができます。
反対に、普通のタオルや綿布など静電気が起きにくい素材を使うと、拭いたときにほこりが空気中に飛んでしまうことがあります。結果として、掃除のあとすぐまたほこりが積もってしまいます。
部屋の場所別:ほこりが溜まりやすい場合と掃除方法

部屋の中にはほこりが特に溜まりやすい場所がいくつかあります。部屋の隅、コンセント、家具のすき間、お風呂、窓のサッシなど、見逃しやすいほこり掃除のポイントを一つずつ見ていきましょう。
部屋の隅と床の角をワイパーで掃除する
部屋の隅や床の角は、空気の流れがほとんどなく、動かない空気に乗ってほこりが静かに落ち着く場所です。また、人の動線から外れているため、日常生活で風が起きにくく、掃除も後回しになりがちです。
やり方:
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フロアワイパーをL字型に動かしながら角をなでる
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棚や家具がある場合は、脚元も忘れずに
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掃除機で吸う前に、必ずワイパーで軽く拭き取る
コンセントや家電の裏を定期的に拭く
コンセントや家電の裏は、静電気が発生しやすく、空気中のほこりを引き寄せてしまいます。さらに、配線の密集や風通しの悪さが重なることで、ほこりがどんどん蓄積されていきます。放置すると火災の原因になる「トラッキング現象」も起きやすい場所です。
やり方:
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掃除前に家電の電源を切る
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軍手をはめて指先でコンセント周りをなでる
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ドライシートやハンディモップで裏側もやさしく拭く
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年に1〜2回は家電を少し動かして全体を掃除する
棚の上や家具のすき間をモップでなでる
棚の上は天井に近く、空気が上から下へ流れる中で自然とほこりが集まる場所です。一方、家具と家具のすき間には空気がたまる“デッドゾーン”ができやすく、そこにほこりが落ちて溜まりやすくなります。こうした場所は掃除機が届きにくく、普段の掃除で見落とされがちです。
やり方:
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ハンディモップでやさしく一方向に拭く
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ほこりが舞わないように力を入れすぎない
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家具のすき間には、モップの先が細いものを使う
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動かせない家具は、隙間用ブラシで対応
お風呂の扉とレールをブラシで磨く
お風呂のドアまわりは、湿気によって空気中のほこりが水分と混ざりやすくなります。特にレール部分は水滴がたまりやすく、そこに皮脂汚れや髪の毛、ほこりが絡み合って、ぬめりや黒ずみの原因になります。ほこりというより“混合汚れ”が蓄積する厄介なエリアです。
やり方:
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掃除前にお湯をかけて汚れを柔らかくする
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古歯ブラシでレールのすき間をこする
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仕上げに水で流してから乾いた布で水分を拭き取る
網戸と窓のサッシを水で洗い流す
網戸は外からの風の通り道であるため、空気中の砂ぼこりや花粉、排気ガスの微粒子が直接当たり、網の目に溜まりやすくなります。サッシ部分は構造上、ホコリが一度入ると風で抜けにくく、雨水と混ざることで固まりやすい特徴があります。
やり方:
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網戸は取り外してシャワーで水洗い
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取れにくい汚れには、中性洗剤とスポンジを使う
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サッシの溝は古い歯ブラシや綿棒で汚れをかき出す
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最後に水拭きして乾燥させる
ほこりをなくすための生活習慣
布製品を減らす
カーテン、ラグ、クッション……部屋の中には意外と多くの布製品があります。これらは動かすたびに細かい繊維くずを出し、空気中のほこりの原因になります。
とくに毛足の長い素材や古くなった布は、目に見えないレベルで繊維を放出します。ソファを革張りにする、ラグを小さめにするなど、布の量を意識して減らすことで、根本からほこりを抑えることができます。
玄関で衣服のほこりを落とす
外から帰ってくるとき、服には花粉や砂ぼこりがたくさん付いています。これをそのまま室内に持ち込むと、一気に部屋の中に広がってしまいます。
玄関前でコートやバッグを軽くはたく習慣をつけたり、ブラシやコロコロを置いておくだけでも効果があります。ドアの外で落とすことを意識すれば、部屋のほこりの量がぐっと減ります。
ロボット掃除機を使う

毎日の埃掃除に悩んでいる方へ、ロボット掃除機という選択肢もあります。自分の代わりに自動で掃除してくれるだけでなく、今のモデルは驚くほど高性能です。
おすすめなのが Narwal Freo Z10。ほこりが多いエリアでは自動でスピードを落とし、吸引力をアップ。目に見えない微細なほこりにまで対応できるのが大きな強みです。
また、最大15,000Paの吸引力とモップによる拭き掃除を同時に行うため、掃除機だけでは舞い上がってしまうほこりも確実にキャッチ。しかも三角形のモップは部屋の角や家具のすき間にもぴったり入り込み、今まで届かなかった場所の掃除も任せられます。
空気清浄機を設置する
どんなに気をつけても、ほこりは空気中に常に漂っています。空気清浄機を使えば、浮いている状態のうちに取り除くことができます。
特に「ほこりセンサー」付きの機種は、自動で吸引モードを調整してくれるので便利です。風量の強いモデルを選べば、部屋の空気が効率的に循環し、ほこりの再付着を防ぐことができます。
扉付き収納を使う
オープンシェルフに雑貨や本を並べていると、見た目はおしゃれですが、物の表面にどんどんほこりが積もっていきます。
扉付きの収納に変えることで、空気中のほこりが中に入りにくくなり、掃除の手間が一気に減ります。特に毎日使わない物は、できるだけ収納して「見せない収納」を意識すると清潔を保ちやすくなります。
掃除しやすい家具の配置を意識する
家具の下や裏は、動かさないと掃除できないため、ほこりのたまり場になりがちです。しかもコードが密集していると、掃除が面倒になって放置しやすくなります。
脚付きの家具を選んで下にモップが入るようにしたり、家具と壁の間に手が入るすき間を作っておくと、掃除しやすくなります。見えない部分こそ、先に対策しておくとほこりのストレスを減らせます。
ほこり掃除は「続けやすさ」がいちばん大切
ほこり掃除に正解はありません。でも、「続けられる工夫」を取り入れれば、誰でも今よりもっと快適な空間をつくることができます。
完璧を目指すよりも、自分のペースで、無理なく掃除を習慣化すること。それが、ほこりをためない暮らしの第一歩です。
もし「毎日は難しい…」と感じる方は、Narwalのロボット掃除機を取り入れるのも、ひとつの選択肢。上手に頼りながら、きれいな部屋と気持ちの余裕、どちらも手に入れていきましょう。