入居前には、各種手続きやライフラインの確認だけでなく、新居のチェックや衛生対策など、見落としがちな準備もたくさんあります。入居日当日も、掃除や家具の搬入、防災の確認、近隣へのご挨拶など、時間をうまく使って段取り良く進めることが大切です。
このページでは、入居日前にやっておきたい準備と、入居日にやることを分けてわかりやすくご紹介します。スムーズな入居のために、ぜひチェックリストとしてお役立てください。
入居日前やることリスト
入居日を迎える前に、実はたくさんの準備が必要です。新居にスムーズに引っ越すためには、これから、入居日前に準備しておくべき項目を一緒にチェックしていきましょう。
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引越し業者の手配と日程の調整
引越し業者の手配は、早めに行うと安心です。特に忙しい時期には業者の予約が取りづらくなることがあるため、早い段階で日程を確定させましょう。
また、引越し時間の設定にも気を付けましょう。近隣住民への配慮として、できるだけ日中の時間帯に設定することをおすすめします。週末や祝日など、みんなが休む時間帯を避けると、よりスムーズに進みます。
万が一、日程に変更がある場合は、早めに業者と調整しておくと安心です。
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ライフラインの手続き
電気、ガス、水道、インターネットなどのライフラインの住所変更手続きは、引越し前に済ませておきましょう。これらの手続きは、オンラインで簡単に行える場合が多いので、事前に手続きを済ませておくと、引越し後すぐに生活が始められます。
特にインターネットの変更は、事前に契約内容や日程を確認して、引越し当日に使える状態にしておくと便利です。
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引っ越し業者の手配
引越し後、必要な手続きをしっかりと行いましょう。主な手続きは以下の通りです:
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住民票の住所変更:引越し後14日以内に、市区町村役場で住所変更を行いましょう。
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健康保険や年金の住所変更:健康保険証や年金手帳の住所変更を忘れずに行いましょう。保険証は新しい住所に送付されます。
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税務署への住所変更:住民税や所得税のために、税務署にも住所変更届を提出します。
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銀行口座の住所変更:銀行や郵便局で口座の住所変更手続きをしましょう。
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郵便物の転送手続き:郵便局で、旧住所宛ての郵便物を新住所に転送してもらう手続きを行います。
これらの手続きをまとめて行うことで、引越し後の生活がスムーズに始められます。
入居日のやることリスト
入居日にはやるべきことがたくさんあります。まず、入居日が決まったら、早い時間帯に新居のチェックや害虫対策、カビ予防など、他の人に迷惑がかからない作業を進めましょう。その後、みんなが活発に動いている時間帯に、掃除や家具、家電の搬入を行うのが理想的です。
そして、防災対策や安全設備の確認をして、必要な手続きも忘れずに済ませましょう。時間があれば、近隣住民に挨拶をして、新しい環境で良い関係を築くことも大切です。
それでは、入居日のやることを、順番に見ていきましょう。
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新居をチェックする
新しい家に入ったら、まず確認しておきたいのが設備やインフラの状態です。水や電気、ガス、インターネットなど、普段何気なく使っているものこそ、問題があると生活に大きな支障が出てしまいます。
水道・ガス・電気が使えるか確認する
蛇口をひねって水がスムーズに出るか、電気がすべての部屋で点くか、ガスの元栓を開けてコンロや給湯器が使えるかなど、一通りチェックしておきましょう。
インターネット回線を確認する
Wi-FiやLANケーブルの接続が正常に行えるかも確認しましょう。特に引っ越し当日からネットを使いたい方は、事前にプロバイダーとの調整を済ませておくと安心です。
エアコンや水回りの動作確認
冷暖房や換気扇、トイレ・お風呂などの水回り設備が問題なく使えるかどうかも要チェックです。
念のための写真記録
もし不具合を見つけたら、スマホで写真を撮っておきましょう。後で管理会社に連絡する際や、万が一のトラブル時に役立ちます。特に入居当日の状態を記録として残しておくと、より安心です。
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害虫対策
どんなにきれいに見える部屋でも、害虫が潜んでいることがあります。家具が入っていない入居初日は、害虫駆除の絶好のタイミングです。
くん煙剤
くん煙タイプの殺虫剤を使えば、部屋全体に薬剤が行き渡り、ゴキブリやダニなどをまとめて退治できます。
ただし、集合住宅では注意が必要です。煙が隣室に漏れたり、火災報知器が反応する可能性があるため、使用前に換気口をふさぐ・報知器を一時停止するなど、事前準備をしておきましょう。
害虫の侵入経路をふさぐ
屋外からの侵入を防ぐには、小さなすき間も見逃さないことがポイントです。
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エアコンの排水ホース
先端に防虫キャップをつけると、虫の侵入を防げます。100円ショップでも手に入ります。
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配管まわりや排水口
キッチンやお風呂の排水口、壁のすき間は、パテや防虫テープでふさいでおくと安心です。原状回復ができるタイプなら、賃貸でも使いやすいです。
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カビを予防する
入居したら、まずお風呂やキッチン、トイレなどの水まわりをよく見て、カビがないか確認しましょう。特に、お風呂のタイルのすき間やゴムの部分、換気扇のまわりなどは、湿気がたまりやすく注意が必要です。
カビが見つかったら、早めに市販のカビ取りスプレーなどで掃除しておくと安心です。その際は、使う前にスプレーの注意書きを読みましょう。スプレーが使える素材かどうかもよく確認してから使うようにしましょう。蛇口などの金属部分にはメッキ加工されているものもあり、種類によっては変色することがあります。
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部屋の掃除と保護
新居に入ったら、家具を運び込む前に、まず部屋の掃除が大切です。段ボールや荷物で忙しくなりますが、引っ越しの前にしっかり掃除しておけば、その後の生活がぐっと快適になります。
(1) 掃除グッズを整える
最初に、必要な掃除道具を手元にそろえておきましょう。基本的には以下のようなアイテムがあると安心です:
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掃除機またはフロアワイパー
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雑巾やマイクロファイバークロス
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モップとバケツ
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中性洗剤(床・壁・棚用)
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クエン酸スプレー(水まわり用)
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重曹や白酢(頑固な汚れ用)
掃除用ロボットやスチームクリーナーがあれば、作業がさらにスムーズになります。
例えば、Narwal Freo Z10は、15000Paの強力な吸引力と、伸縮可能なモップ機能が一体化した掃除ロボットです。これ一台で掃除とモップが両立でき、どんな場面でも活躍してくれるので、時間と労力を節約したい方にぴったりです。
(2)部屋を写真で記録する
賃貸の場合は、掃除の前に室内の状態をスマートフォンなどで撮影しておくことをおすすめします。壁の傷や設備の劣化などを写真に残しておくと、退去時のトラブル防止になります。
(3)床・棚・窓をしっかり掃除する
まずは床や棚など、目につく場所のほこりを取り除きます。窓のサッシや天井のすみ、ドアの取っ手まわりなど、普段見逃しがちなところも丁寧に拭き掃除しましょう。
次に、床をモップで水拭きします。フローリングの場合は、水分が残らないよう固く絞った雑巾を使うと傷みにくくなります。畳の部屋は、乾いた雑巾で軽くふき取るだけで十分です。
(4)浴室やキッチンの水垢を落とす
浴室やキッチン、洗面所などの水まわりは、湿気が多く汚れやすい場所です。白くこびりついた水垢には、白酢やクエン酸を使ってこすると効果的。掃除の最後にしっかり換気をして、湿気を残さないようにしましょう。
(5)家具を置く前に床を保護する
掃除が終わったら、床に傷をつけないように家具の脚にフェルトシールを貼っておくと安心です。また、家電の下には耐熱マットや滑り止めシートを敷いておくと、振動や熱から床を守ることができます。
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家具・家電を搬入して整理する
家具や家電を運び入れるときは、あらかじめ「どこに」「何を」置くかを決めておくと作業がスムーズです。まずは大きな家具から配置し、通路やコンセントの位置をふまえて調整しましょう。
(1) 通路を確保してから搬入を始める
大型の家具や家電は、搬入中に壁や床にぶつけないよう、あらかじめ養生テープなどで保護しておくのがおすすめです。玄関や廊下は十分なスペースを確保しておきましょう。
(2)重いものは先に設置する
冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファなどの大きな家具は、一番最初に置くのが基本です。後から動かすのは大変なので、設置場所をしっかり決めておきましょう。
(3)家電は配線も同時に確認
テレビ、電子レンジ、Wi-Fiルーターなどの家電製品は、コンセントの位置を確認しながら配線も一緒に行うと効率的です。延長コードや電源タップも準備しておくと安心です。
(4)最後に細かい収納や装飾を整える
大きなものがすべて設置できたら、カーテン、照明、ラック、小物などを整えていきます。このタイミングで段ボールの片付けも進めると、部屋が一気にスッキリします。
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防災対策と安全チェック
消火器と非常用ライトの確認
家の中に消火器が設置されているか、そして非常用ライトや電池の状態が問題ないか確認しましょう。もし設置されていない場合は、早急に購入しておくことをおすすめします。
火災報知器とガス漏れ検知器の動作確認
火災報知器やガス漏れ検知器が正常に動作しているかを確認し、必要に応じて電池を交換したり、新しいものを設置することが重要です。
鍵や施錠の確認
玄関や窓の鍵がしっかり閉まるか、また施錠がしっかりしているかを確認しましょう。特に女性の一人暮らしやセキュリティが気になる場合、追加のロックや防犯対策を検討するのも良いアイデアです。
これらの安全対策を入居初日に確認しておくことで、日々の生活がより安心して過ごせるようになります。
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入居日、隣人への挨拶
引っ越し当日は、できるだけ早めに両隣や上下階の住人へ軽くご挨拶をしておくと安心です。大きな音や人の出入りがあるため、ひと声かけておくだけで印象がぐっと良くなります。
「本日引っ越してまいりました。しばらくの間、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。」といった一言を伝えるだけで十分です。
タオルやお菓子など、簡単な手土産を添えると、より丁寧な印象になります。最近では手土産なしでも問題ありませんが、気になる方はあらかじめ用意しておくとよいでしょう。
入居日にやることを終えて新生活を始める
入居日は、新生活の土台を整える大切な一日です。設備の確認、手続き、掃除、防災対策、ご近所への配慮まで、抜け漏れなく進めることで、安心して暮らしを始められます。
限られた時間で多くの作業をこなすには、効率化が欠かせません。近年では、掃除や片付けを自動化する家電の導入が、忙しい引っ越しシーンでも役立っています。Narwalのように、暮らしの手間を減らすパートナーを活用することで、新生活の立ち上げがよりスムーズになります。
無理なく、心地よく。入居準備も、日々の暮らしも、少しの工夫で変わります。